徹底解説!「千秋庵総本家」おすすめお菓子4選!函館最古の老舗で六花亭のルーツでもある菓子店
北海道の飲食店を4500店以上食べ歩いた 道産子グルメライター 高井なお です
“千秋庵総本家” は 1860年(江戸時代)に、北海道・函館で創業した老舗のお菓子屋さん。
道民にもあまり知られていませんが 全国的に有名な「六花亭」の元となるお菓子屋さんで、北海道に現存する 2番目に古い菓子店です。
- 1860年創業の江戸時代からつづく老舗菓子店。看板商品「元祖山親爺」が有名
- 100年以上焼き続けている「どら焼き」も絶品で、全国に多数のファンをもつ
- シンプルゆえに厳選した原材料、手間ひまかけた丁寧な手仕事を大切にしている
北海道に和菓子文化を根付かせたのは「千秋庵総本家」と言っても過言ではないほど、とっても偉大な存在なのです。
160年以上も続く古いお店ですが、時代にあわせて一新される キュートなくまのアイコンも魅力のひとつ♡
普段から和菓子に馴染みがない 若い世代の方にも、ぜひ1度味わっていただきたい♪
「千秋庵総本家」を愛してやまない筆者が、その魅力を徹底的に紹介していきます ^^
函館 千秋庵総本家 ってどんなお菓子屋さん?歴史・看板銘菓など
“千秋庵” は 1860年(江戸時代)に函館で創業した、函館で1番の歴史をもつ 老舗和菓子店。
現在も “千秋庵総本家” という店名で営業を続けています。
明治から昭和にかけ のれん分け をする形で、道内各地に千秋庵が誕生していったのです。
- 1860年 千秋庵創業(現在は ”千秋庵総本家” という店名)
- 1894年 函館千秋庵から独立し 小樽千秋庵 創業(1997年廃業)
- 1921年 小樽千秋庵から独立し 札幌千秋庵 創業
- 1933年 札幌千秋庵から独立し 帯広千秋庵 創業
- 1934年 函館千秋庵から独立し 釧路千秋庵 創業(1990年 札幌千秋庵と合併)
「函館 千秋庵総本家」のはじまりは、秋田藩士だった 初代・佐々木吉兵衛さんが、日米和親条約によって開港し 多くの人で賑わっていた函館にわたって 菓子売りを始めたのがきっかけなんだそう。
▼ 札幌千秋庵 の詳細はこちらへ
函館千秋庵の3代目の時に経営が悪化。東京・塩瀬(創業660年を超える老舗和菓子店で 日本の饅頭発祥のお店)で工場長をしていた 松田咲太郎さんが4代目を継ぎ、数々の銘菓を考案し 発展の基礎を築きました。
ちなみにお店の名前「千秋庵」は初代の出身地・秋田の “千秋園(今の千秋公園)” に由来しています。
函館 千秋庵総本家「おすすめ店舗」の店舗情報・営業時間・駐車場など
函館市内・北斗市に 全5店舗を展開する「千秋庵総本家」。
中でも 特に押さえておくべき2店舗の 詳細をご紹介していきます!
おすすめ店①:千秋庵総本家 宝来町本店
冒頭の写真でも紹介したこちらが「千秋庵総本家 宝来町本店」です。
屋根、外壁、看板など すべてに歴史を感じる 趣のある佇まいがとても魅力的 ^^
店内には当時から使われている ネジ巻きの大きな掛け時計など(なんと今も現役!)、レトロな雰囲気も味わえます。
目の前に市電駅(宝来町停)があり、観光地「元町エリア」・「函館山ロープウェイ乗り場」も徒歩圏内なので、ぜひ函館を訪れる際は足を延ばしてみてください ^^
店舗情報 | |
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店名 | 千秋庵総本家 宝来町本店 |
住所 | 函館市宝来町9-9 |
電話番号 | 0138-23-5131 |
営業時間 | 9:30~18:00 |
定休日 | 水曜 |
駐車場 | あり(店舗横) |
キャッシュレス決済 | 各クレジットカード対応 |
公式HP / SNS | 公式HP / Instagram / twitter |
外部サイト | – |
地図を表示 | google map へ |
おすすめ店②:千秋庵菓寮(ハコビバ店)
千秋庵総本家 がはじめて出店したカフェ「千秋庵菓寮」は、函館駅すぐ隣の商業施設・ハコビバの中にあります。
観光客も好アクセスで、宝来町本店がお休みの水曜日も営業している(定休日は元旦のみ!)ため、覚えておくと便利♪
カフェコーナーでは 上生菓子と抹茶のセット・生どら・蒸したて 宝来まんじゅう・ドリンク などをいただくことができますよ ^^
2023年11月26日より、人員不足のためカフェコーナーは終了してしまいました……(涙)
【 販売終了商品 】
・宝来まんじゅう 単品
・生どら 各種
・上生菓子宇治抹茶セット
・飲み物 各種
店舗情報 | |
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店名 | 千秋庵菓寮(ハコビバ店) |
住所 | 函館市若松町12-8 |
電話番号 | 0138-27-3472 |
営業時間 | 10:00~18:00 |
定休日 | 水曜 |
駐車場 | なし(近くに提携駐車場あり ※1000円以上で60分無料) |
キャッシュレス決済 | 各種クレジットカード、各種電子マネー |
公式HP / SNS | 公式HP / Instagram / twitter |
外部サイト | – |
地図を表示 | google map へ |
観光客に人気の「函館空港店」は現在閉店。ご注意ください!
2021年11月に 函館空港内にオープンした「函館空港店」。
行かれた方も多いかもしれませんが、2023年3月31日で閉店しているので注意!
「帰りの空港で買おうと思ったら買えなかった……」ということがないよう、事前に函館市内で購入を済ませましょう ^^
函館 千秋庵総本家「おすすめのお菓子4選」
ここからはグルメライターである筆者が厳選した、おすすめお菓子をご紹介。
原材料とおいしさを 両立しているものだけをセレクト♪
おいしいのはもちろん、素材の良さや 時間をかけた手仕事にも注目です☑
店頭でしか購入できないものも数多くあるので、ぜひ函館に行く際は お店に足をのばしてみてくださいね ^^
おすすめお菓子①:どら焼き
大正時代の末から作り始め 100年以上焼き続けている「どら焼き」は、函館 千秋庵総本家 の看板商品のひとつ。
函館を中心とする北海道道南地方の “大納言小豆” を使い、昔と変わらず 3日間かけて丁寧に仕上げた 自家製つぶあんをふんだんに使用。
商品ごとであんこそのものを練り方から変えているそうで、年間100種類くらい作っているのだそう……!(驚)
どら焼きの生地は “宵ごね” という方法で前日に仕込み、1枚1枚 手で蒸し焼きにしています。
「函館 千秋庵総本家」のどら焼きは、函館駅や 市内にある各直営店のほか、函館空港でも購入することができて お土産にもおすすめ♪
しっとりなめらかな生地と、ジューシー感あふれる粒あん♡
抜群においしい2つを合わせた 秀逸すぎる美味!
それぞれを食べても 本っ当においしい!!
千秋庵総本家さんのあんこは 水分量が明らかに多く、粒あんもこしあんも 一線を画す口どけなんですよね。
甘すぎず上品な雰囲気をかもす、筆者の “どら焼きNO.1” です!!
▼ こちらでさらに詳しく解説しています
- 【価格】※ 2024年2月時
・どら焼き 1個 260円
・どら焼き 5個(箱入り) 1490円 - 【通販サイト】
おすすめお菓子②:宝来まんじゅう
千秋庵総本家自慢の 風味豊かな小豆こしあんを、芳醇でコクのある沖縄産黒糖を使用した生地で やさしく包んだ「宝来まんじゅう」。
シンプルで懐かしい気持ちにさせてくれる、丁寧な手仕事を感じられるひと品です。
黒糖香る コクのある生地と、なめらかな口どけのこしあんが美味!
こしあんは水分量が多く、他とは一線を画す口どけ。
ちゃんと甘いけれど 甘く感じさせない “技あり” なこしあんです◎
おまんじゅう生地の割合に対して、あんこがたっぷり入っているので 小さいけれど 満足度が高い♪
函館駅すぐの「千秋庵菓寮(ハコビバ店)」限定で、宝来まんじゅう の蒸したてが食べられるんです!
蒸したては生地にもっちり弾力があって別物! 中のあんこも温かく、とろんとろんにトロけて絶品~~♡
原材料はシンプルで、添加物は “トレハロース・膨張剤” の2種類のみ。
賞味期限は 製造日をふくめて15日間なので、すぐに会う予定のある 親しい人へのおみやげにも最適ですよ◎
- 【価格】※ 2023年6月時
・宝来まんじゅう 1個 110円 ※ハコビバ店のみ。
・宝来まんじゅう 8個(箱入り) 1000円 - 【通販サイト】
おすすめお菓子③:上生菓子
毎月 6種類が販売される「上生菓子」も、千秋庵総本家を語る上では ハズせないお菓子のひとつ。
千秋庵総本家の上生菓子は、保存料不使用で 職人さんが一つ一つ丁寧に手づくりしています。
ここからは、筆者が購入した 2023年5月限定の 3種類を写真でご紹介していきます♪
和生菓子はどれも 水分量がとても多く、洗練された質感がさすが!!
今まで食べてきた上生菓子とは一線を画す 風味と質感でした♡
華やかな色味も大きな魅力なので 仕方ないかもしれませんが、、
使用する色素が タール系ではなく天然のものだったら、個人的には言うことナシです……!
おすすめお菓子④:中花まんじゅう
北海道では古くから、お供え菓子の定番ともいえる「中花饅頭(ちゅうかまんじゅう)」。
道外の方は 耳慣れないお菓子かも!?
北海道の郷土菓子なので、見つけたらぜひ手に取ってほしいひと品です ^^
全体がとっても上品な甘さ♡
しっとりハリのある生地の中に、口どけのいいこしあんがベストマッチ!
こしあん はとってもなめらかで水分量が多く、職人技を感じずにはいられない仕上がりです。
断然 “粒あん派” の筆者ですが、こしあんが こんなにおいしいと感じたのは初めてでした。
砂糖が一番多く使われているはずなのに 甘さを控えめに感じるのも 素晴らしい職人技です。
函館 千秋庵総本家 まとめ
北海道の港町・函館で1番長い歴史をもつ 老舗菓子店「千秋庵総本家」!
- 1860年創業の江戸時代からつづく老舗菓子店。看板商品「元祖山親爺」が有名
- 100年以上焼き続けている「どら焼き」も絶品で、全国に多数のファンをもつ
- シンプルゆえに厳選した原材料、手間ひまかけた丁寧な手仕事を大切にしている
オンラインで取り寄せできる商品ももちろんありますが、実店舗でしか買えないお菓子も多数。
千秋庵総本家さんはどれも本当においしいのですが、あんこの美味しさが特に秀逸!
函館に行く際はぜひ、ハコビバ店限定の “蒸したて宝来まんじゅう” を召し上がってみてほしい。
とろっとろにとろける こしあんが至福です~♡
函館に行かれる際は 店舗限定のスペシャルなお菓子を味わってみてください♪
そして 現地までは行けない… というあなたは、お取り寄せで 函館旅行気分を楽しんでみてはいかがでしょうか ^^